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イーロン・マスク氏 博士課程2日で中退から、総資産27兆円までの道程

イーロン・マスク氏が「世界一の富豪」になるまでの経緯は(写真/AFP=時事)

イーロン・マスク氏が「世界一の富豪」になるまでの経緯は(写真/AFP=時事)

 米経済誌『フォーブス』が4月5日に発表した2022年版の世界長者番付で初の1位に輝いた米電気自動車テスラCEOのイーロン・マスク氏(50)。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏の資産額1710億ドル(約21兆2040億円)を上回る2190億ドル(約26兆9100億円)という巨額資産が明らかになり、話題を集めている。

 さらにマスク氏は4月14日、自身のSNSに「オファーした」という言葉とともに「ツイッター社の全株買収を目指す」と記載のある資料を掲載し、全世界を驚かせた。

 経済アナリストの馬渕磨理子氏は、当初は「現実的ではない」と言われてきたマスク氏の買収提案についてこう分析する。

「実現不可能と言われたことをやり遂げてきたマスク氏のことですから、今回も周囲が想定しない策を講じる可能性は十分にある。すでにフォロワー数が8000万人を超えるマスク氏がツイッターを支配すれば、彼の発信力や影響力はさらに高まるでしょう」

 マスク氏はこれまでも数々の“夢物語”を現実のものとしてきた。

 1971年、マスク氏は南アフリカでエンジニアの父とファッションモデルの母の間に生まれた。

 9歳で両親が離婚。父親とともに南アフリカで暮らし、10歳で家庭用パソコンの草分けとして知られる「コモドールVIC-20」を買い与えられ、ビデオゲームのプログラムを作成することに夢中になる。12歳で開発したゲームでは、コンピューター雑誌から500ドルの報奨金を獲得。まだパソコンが一般家庭に普及していない1980年代の話である。

 1988年に高校卒業後、南アフリカの大学に入学するもすぐに退学。カナダの大学を経て米国に渡り、スタンフォード大学で博士課程に入るが2日で中退。ここから、ベンチャー起業に挑み、成功して巨額の富を手に入れる。

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