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幸福の科学・大川隆法総裁「巨額遺産」の行方 自宅や別荘は教団名義、宝石や高級時計も相続税の対象外か

大川隆法総裁の遺産は誰の手に?(写真/共同通信社)

大川隆法総裁の遺産は誰の手に?(写真/共同通信社)

 公称信者数1100万人を誇る宗教団体「幸福の科学」の大川隆法・総裁が3月2日に死亡したと報じられた(享年66)。教団からは正式な死亡発表や葬儀などの動きは伝えられていない。しかし、大川氏の遺産相続と総資産2000億円とも5000億円ともいわれる巨大団体の後継者選びは待ってくれないのだ。

 相続税法では相続税の申告期限は、〈被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内〉と定められており、宗教法人法では、代表役員やその代務者が1年以上にわたって欠けているときは解散命令の対象(81条)となる。

 大川氏の相続人は、後妻の紫央氏と、前妻きょう子氏との間に生まれた5人の子(3男2女)の6人とみられている。かつて幸福の科学の理事長を務め、現在は教団を離脱している長男の宏洋氏(34)は、「遺言書はなかったと確信しています。これから遺産をめぐって骨肉の争いが始まる可能性がある。私も相続を放棄するつもりはありません」と語った。

数百本の腕時計が壁に吊り下げられていた

 いったい、遺産はどれくらいあるのか。大川氏の自宅は東京都港区白金に建つ地上4階、地下2階建ての教団施設「大悟館」で、地下にはテニスコートや核シェルターが備えられている。この他に軽井沢に“別荘”や宇都宮にも以前家族で住んでいた住居がある。ただし、これらは大川氏個人の資産ではない。

「父は創始者兼総裁として教団を司っており、幸福の科学=大川隆法というのが実態です。資産も教団が管理していました。自宅の土地・建物などは教団名義で本人名義のものはないと思います。

 父の個人資産は現金です。口座にいくらのお金があるのかは知りませんが、私が幸福の科学の理事長を務めていた2016年頃、総裁の年収は5億円に設定しているという教団の書類を見たことがあります」(宏洋氏)

 国税庁が長者番付(高額納税者公示制度)を公表していた2005年までは番付上位の常連で、たとえば2000年の納税額は約2億3601万円。当時の所得税率から計算すると年間収入は6億円を超えていたことがわかる。

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