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好きな席で仕事する「フリーアドレス」って本当に便利? いつも上司に「どこにいますか?」とチャット

「あれ?どこにいるんですか?」 誰がどこにいるかわからない問題も(イメージ)

「あれ?どこにいるんですか?」 誰がどこにいるかわからない問題も(イメージ)

誰がどこにいるかわからない問題

 PR会社に勤務する20代女性・Bさんは、「上司を探すのにてんやわんやです」と苦笑いだ。

「なんとなくフリーアドレスって、最先端な働き方で、おしゃれなイメージがあったので、ちょっと憧れていました。でも、実際にフリーアドレスになったら、誰がどこにいるのかわからない問題が多々発生し、なかでも上司を探すのが大変です(笑)。決裁をもらいたい時や、ちょっと顔を合わせて相談したい時に、まずチャットで『どこにいますか?』という確認作業がいちいち必要なのは、少し煩わしいですね。

 居場所の確認作業という意味では、固定電話にかかってきた外線の取次も同様です。うちは元々あった固定電話はそのままで、デジタルコードレス電話機の導入や外線をスマホに転送させる、という仕組みを構築していません。そのため電話の近くにいる人が取ることになるのですが、その時もチャットで『どこにいますか?』が発生します」(Bさん)

 フリーアドレスとなると、「物を机に置いておけない」問題も深刻だ。

「資料や文房具などを、置きっぱなしにできないのは不便ですね。確かに毎回片付けることになるので、整理整頓できるメリットはありますが、やっぱり面倒です」(Bさん)

 そんなBさんの先輩で、30代男性のCさんも、「パッと見で、忙しいのか忙しくないのか、また顔色はどうかなど、チームのメンバーが働いている状況を把握しづらい」と、職場のフリーアドレス化には不満がある様子だ。

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