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相続で最ももめやすいのは「財産が実家のみ」のケース 解体費に1000万円かかる“負動産”リスクも

家の相続でもめるのはどんなケースか

家の相続でもめるのはどんなケースか

 相続を巡る家族のもめごとは誰にでも起こりうる。ウチは財産が少なく家族仲もいいから相続でもめるはずがない──そう思っている人でも注意が必要だ。タックス・アイズ代表社員で税理士の五十嵐明彦氏が指摘する。

「相続でもめやすいのは、むしろ財産がそれほど多くなく、かつ全財産のなかで不動産の占める割合が多い家族です。一般的に日本人の相続財産は自宅用不動産とちょっとの預貯金というパターンが多い。不動産は分割が難しく、相続人が2人以上いる場合、誰に不動産を渡したかなどで不公平感が生じ、仲のいい家族でもトラブルになりやすい」

 国税局「令和3年分相続税の申告事績の概要」によると、国内の相続財産では土地(33.2%)と建物(5.1%)が全体のおよそ4割を占める。

「実家を巡る相続問題は誰にでも起こる可能性があるのです」(五十嵐氏)

 特に、家が原因でトラブルになりやすい家族のパターンを見ていく。

先延ばしは大失敗に

 不動産に詳しい税理士の植崎紳矢氏が解説する。

「最ももめやすいのは、財産が実家の土地・建物だけで、それが“負動産”になるリスクが高いケース。たとえば手入れが行き届いておらず、大規模な修繕が必要な築30年以上の鉄筋コンクリート造の自宅などは要注意。取り壊すのに都心部だと500万~1000万円程度の費用がかかります。

 または、誰も欲しがらない土地や建物が財産に含まれる場合です。典型例がバブル時代に流行したリゾート地の不動産。売却したくても昨今は買い手がつきにくい。土地が自前のものではない借地権付きの建物も売却が難しい」

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