キャリア

海外ビジネスパーソンが実践 初対面の一流相手と信頼関係を築くための「雑談スキル」

質問することで相手への興味を伝える

 ビジネスの成功者であるエグゼクティブを相手にして、「果たして、そんな雑談ができるものだろうか?」と疑問を感じたり、不安になる人も多いと思います。先に紹介したのは、圧倒的な結果を出しているビジネスマンのケースですから、あくまでも最高到達点であり、レアケースと考える必要があるかもしれません。

 それでは、一般的なビジネスマンは、どのように対応すればいいのか? その具体例として、僕の作戦をお伝えしたいと思います。

 僕がビジネスでエグゼクティブに会いに行く場合には、相手を「質問攻め」にすることにしています。主な質問内容は、次のようになります。

【質問1】ビジネスを始めた(現在の仕事を選んだ)きっかけをお聞かせください
【質問2】過去の挫折体験を教えてください
【質問3】ブレイクスルー体験は、いつどんな時でしたか?
【質問4】現在のミッションは何ですか?
【質問5】ビジネスに関して、どんな価値観をお持ちですか?
【質問6】ビジネスに向き合う際の信念を教えてください

 根堀り葉掘りというか、相手を丸裸にするくらいのつもりで、徹底的に深い話を聞きまくります。

 相手はトップクラスのエグゼクティブですから、「そこまで踏み込んだ質問をすると、相手は気を悪くするのではないか?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。これまでに数多くのエグゼクティブを質問攻めにしてきましたが、怒り出したり、不愉快な顔をされた経験は一度もないと思います。それどころか、相手は面白がりながら僕の質問に丁寧に答えてくれます。

 人は自分に興味を持って話を聞いてくれる相手には、好意的に対応してくれるものです。一切の遠慮をせず、ここぞとばかりに質問攻めにすることによって、相手は自然と心を開いてくれますから、徐々に距離感を縮めることができるのです。

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