中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

日本で暮らす外国人が抱く強烈な違和感 「過剰アナウンス」「Engrish」に辟易

せっかく英文併記をするなら、「間違い」がないようにしたい

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「クールジャパン」の一方で「東洋の怪奇」

 コロナ騒動を世界は終えたのに、まだマスク着用をし続ける人が多い日本に違和感を覚える外国人も多いようです。先日は、ラッシュアワーの駅のホームでマスク集団を撮影する欧米人も目撃され、その様子がツイッターで公開されました。「クールジャパン」などと日本独自の良さが強調されることもありますが、一方で過去に作家・椎名誠氏が指摘したように「東洋の怪奇」として感じることもあるんですよ。

 こんなことを書くと、「日本には四季と安全な水道がある!」と、その良い面ばかりを主張する人もいますが、そんなことをずっとネットで主張していたところで、今の日本が置かれた状況は、何も変わりません。

 私は今年に入ってから、3か月ほど東南アジアに滞在していましたが、その経験も踏まえて一言で言うなら、日本はもはや「質が高い安い国」でしかないです。このままではなんでも外国人に買い叩かれて、衰退する一途だと思います。

 なんとか海外からのお客様に丁寧に対応しようとしても、生粋の英語力の低さが露呈して、「Engrish」扱いされてしまう始末。おかしいと思っていても「過剰アナウンス」もやめられない。日本のためにも、外からの違和感に反発するだけでなく、それを聞き入れ、咀嚼すべきでは。というわけで、私は彼ら/彼女たちとじっくり日本への違和感について話してきます。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『捨て去る技術 40代からのセミリタイア』(インターナショナル新書)。

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