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フードデリバリーはなぜ遅延しがちなのか?時間帯・届け先・配達員の事情 泣き寝入りする人も多数

配達側にもさまざまな事情はがあるのだろうが……(イメージ)

配達側にもさまざまな事情はがあるのだろうが……(イメージ)

 いまやすっかり定着した、UberEatsや出前館といったフードデリバリーサービス。家にいながらお店の料理が楽しめるということで重宝するものだが、その一方で、配達の遅延トラブルはつきものだ。

 都内に住む会社員・Aさん(30代男性)が、デリバリーサービスを頼んだ際に、到着予定時間から1時間半も遅れて商品が配達されたことがあったという。

「とあるデリバリーサービスでハンバーグを注文したときのことです。その日は日曜日で、天気も悪かったんです。私は完全に休みで、家で過ごしていたんですが、夕食を作るのも外食に行くのも億劫だなと思って、午後3時くらいの段階で“午後7時に到着”という指定で食事を注文したんです。

 早めに注文しておけば、遅れることもないだろうと思っていたんですが、7時になっても来ないんです。6時頃にステータスを見たら“配達中”になっているので、ちょっと遅れてるのかなくらいに思っていたんだけど、それでも全然来ない。なにかトラブルかなと思って7時15分くらいにお店に問い合わせをしたら、“今配達しています。ちょっと迷っているみたいです”と言われたんです。

 そこからまた数十分経って、やっとアプリのステータスが“配達完了”になったので、玄関先に置き配しているのかなと思って見たんですけど、どこにもない。もう一回お店に連絡すると、今度は“配達員が間違えて別の家に届けてしまったみたいなので、今から作り直して送ります”と言われました。その時点で予定時間から1時間近く遅くなっていたので、返金してほしいと言ったんですが、“返金対応はしていません”と突っぱねられてしまいました。

 結局、料理が届いたのは8時半くらい。なんのために、早めに注文したのか釈然としませんでした」

タンだけになったタンシチュー

 到着時間を指定して、早めに注文しても、遅延することは珍しくないという。外食産業に詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。

「基本的に作り置きができない料理は、作ってすぐに配達するのが基本です。到着予定時間を指定していても、その時間に合わせて先に作っておくというのは難しい。指定した到着時間が、お店の忙しい時間帯だったら、お店側の作業が追いつかず、配達員のミスがなくても遅れてしまうことがあるわけです。特に雨の日の夕食時だと、デリバリーの注文も増えるでしょうし、余計に遅延しやすい環境が整っています。

 また、複数のデリバリーサービスを掛け持ちしている配達員の場合、一度に複数の注文を同時に運んでいることもあります。そういったケースでは、結果的に遠回りをして配達することもあるでしょうし、配達先を間違えてしまう可能性も高まる。たとえば、AとBという商品をそれぞれ別の家に届けなければならないのに、配達先を入れ違ってしまったり、両方の商品を1つの家に置き配してしまったりすることもあります」

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