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中学受験を考える際の資金面でのチェックポイント 子ども2人なら「教育費200万円超」が10年続く

中学受験では、資金面での準備も大事になってくる(写真:イメージマート)

中学受験では、資金面での準備も大事になってくる(写真:イメージマート)

 2023年、一都三県の中学受験の受験者数は8年連続で増加し、中学受験率は過去最高になった。受験にかかる費用はもとより、私立学校に通う場合は学費の負担も大きくなる。家計の問題から、中学受験をすべきか悩む家庭も少なくないだろう。中学受験を考える際に、資金面でチェックすべきポイントとは何か。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんが解説する。

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 子育てファミリーからご相談を多く受ける筆者ですが、ここ数年、子どもを私立中学受験させるか迷っている人が増えているように感じています。実際、ほぼ毎年、出生数が過去最低を記録し、少子化が早いペースで進んでいるにも関わらず、中学受験をする子どもの数は増えています。

 首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)限定のデータではありますが、コアネット教育総合研究所の「2023年首都圏中学入試総括レポート」によると、一都三県の2023年中学受験者数は6万6500名と8年連続で増加、中学受験率も22.6%と過去最高を記録したそう。統計の母数である卒業生には付属小からの内部進学者が一部いることを考慮すると、首都圏の公立小学校ではクラスの4人に1人は中学受験をしていると考えられます。

 都内在住の筆者の子どもが通っていた公立小では、6年生の8割の子どもが通塾しており、学区の公立中に進んだのは5割弱、残りのほとんどが私立進学でした(数名は都立中高一貫)。このような中学受験が盛んな地域に住むお客様から、「塾通いをしている友達の影響で子ども自身が受験したいと言い出した」「ママ友から公立中の悪い噂を聞いて不安になった」など、周りの影響を受けて中学受験を検討し始めたという相談を受けることも多いです。

 もちろん、子どもの希望は叶えてあげたいし、教育環境も整えてあげたいのが親心。しかし、それで家計破綻を招いてしまっては本末転倒です。今回は、中学受験をするか悩んだときに、資金面でチェックすべきポイントを3つお伝えします。

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