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土俵に埋まるカネ

【力士の収入】豊昇龍、大栄翔、若元春が大関昇進したら…いくら「褒賞金」が増えるかはみんな違う? 給料は年840万円アップに

大栄翔は大関に昇進しても「褒賞金」が増えない?(時事通信フォト)

大栄翔は大関に昇進しても「褒賞金」が増えない?(時事通信フォト)

 大関に昇進すると、その待遇・収入はどう変わるのか──? 今年の1月場所から125年ぶりとなる「1横綱1大関」の番付が続いていたが、今場所から(霧馬山改め)霧島が大関に昇進。東西の大関が番付表に揃うかたちとなったものの、両膝の負傷で休場が決まっていた大関・貴景勝に続き、新大関・霧島も右肋骨骨挫傷のため初日から休場となってしまっていた。

 4日目からはその霧島が途中出場で土俵に戻ってくるが、入れ替わるようにひとり横綱の照ノ富士が休場。新大関が看板力士としての重責を担うことになった。

 霧島の取組とともに注目が集まるのが、豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇の大関取りだろう。大関2人が初日から休場していたことで、「大関が空席となるリスクが再び露呈した。3関脇のトリプル昇進の可能性も出てきた」(若手親方)との声もある。来場所は一気に5大関時代となる可能性もあるわけだが、大関に昇進すると、力士の待遇にも大きな変化が生じる。

 関取と呼ばれる十両以上の力士には毎月の給与があり、番付によってその額が決まる。横綱の給与は月額300万円で年額3600万円、大関は月額250万円で年額3000万円となる。関脇と小結の三役は月額180万円(年額2160万円)だから、大関に昇進してその地位を保持できれば年額840万円の収入アップとなるわけだ。平幕が月額140万円(年額1680万円)、十両が月額110万円(年額1320万円)と定められており、大関の給与とは2倍、3倍の開きがある。

 また、関取の収入は「二階建て」になっていて、給与とは別に、場所ごとに「力士褒賞金」が支払われる。協会関係者が言う。

「この褒賞金は『持ち給金』と呼ばれるもので、序ノ口になった時点でまず3円の持ち給金が設定され、勝ち越すと給金直しといって勝ち越しの星ひとつにつき50銭が加算される。成績が良ければ増えるが、悪くても減らないという特徴があります。番付により最低支給標準額が決まっており、十両に上がった時点で持ち給金は40円まで引き上げられ、場所ごとに4000倍された額が支給されることになる。持ち給金40円なら16万円ということです」

 幕内に昇進すると60円となる。たとえば(落合改め)伯桜鵬は、幕下15枚目格付け出しで3円だった持ち給金が1場所での十両昇進で40円となり、デビューから4場所目の今場所は60円で土俵に上がっている。幕内に昇進することで、勝ち越し(の星ひとつにつき50銭)のほか、金星(10円)や幕内優勝(30円)などの特別加算も用意される。

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