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トモニホールディングス(8600):徳島銀行、香川銀行、大正銀行を傘下に置く金融持ち株会社

トモニホールディングス(8600)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 2010年4月に徳島銀行と香川銀行の金融持株会社としてスタートし、2016年4月には預金量4300億円の大正銀行が新たに加わりました。

 これでグループ全体の預金量(譲渡性預金含む)は2兆7570億円から3兆1380億円となりました(徳島1兆3426億円、香川1兆3662億円)。2016/3期末の総資産は3兆800億円、17/3期第2四半期末の総資産は3兆5792億円となりました。

 3行ともに中小企業向けの貸出を中心に残高を伸ばしており、中小企業向け融資が81%を構成します。

 地元における預貸金シェアは、徳島銀行が約20%、香川銀行が約15%です。これに対して大正銀行は府内シェア1%未満です。(大阪トップの第二地銀は預金3兆8219億円、店舗数156店の関西アーバン銀行)

 大正銀行はシェアが低いものの、地元の宅建業者を中心とした一定の顧客基盤を活用した住宅・不動産分野の融資を得意としています。統合により大正銀行の不動産関連ノウハウと香川・徳島の融資ノウハウを共有化して大阪でのシェア拡大を狙っています。

注目ポイント

 預貸比率は76.1%と、調査対象114行平均の67.59%を大きく上回っており、収益力が比較的高い運営をしています。

 2016/4月に大阪地盤の大正銀行を子会社化したことで関西圏での事業基盤拡大と経営効率の改善に注目されています。貸倒れリスクに対して十分な備えがあり、経営体質は健全です。

 金利環境や景況感改善の中では収益改善期待が高まることから、株価の続伸を期待できる環境だと思います。

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