藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

三井住友銀行が米ドル定期預金の金利5.3%に引き上げの衝撃 “金利がある世界”では銀行選びが重要に

三井住友銀行の外貨預金金利引き上げに他のメガバンクも追随するのか(Getty Images)

三井住友銀行の外貨預金金利引き上げに他のメガバンクも追随するのか(Getty Images)

 三井住友銀行が、9月25日から米ドル建て定期預金の金利を現在の年0.01%から5.3%に引き上げた。金利が大きく上昇した背景には何があるのか。また、今の時代の銀行の選び方をどう考えればよいか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第61回は、「銀行と金利の関係」について。

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 先日、三井住友銀行が、9月25日から米ドル建て定期預金の金利を現在の年0.01%から5.3%に引き上げると発表しました。上げ幅の大きさに何か世の中で大きな変化が起きているのでは?と胸がざわついた人もいるかもしれません。日本では、預金しても金利がつかない状況が長く続いたので、“金利がある世界”に戸惑いを感じます。今の銀行の金利状況と賢い利用方法について開設します。

ネット銀行と同レベルに

 じつは今回の三井住友銀行の金利5.3%は、ネット銀行ではすでに同程度の金利が適用されているので、ネット銀行ユーザーにとっては、今さら感があります。ソニー銀行が1年物で5%、auじぶん銀行が5.1%。SBI新生銀行は5.3%程度に設定されており、そちらに三井住友銀行が寄せてきたと考えるのが正解です。ちなみにメガバンクの他行は、記事執筆段階では0.01%程度のまま。

 金利が高いところで預金したいと思うのは普通なので、これだけネット銀行と大手銀行の金利差があれば、日本国民全員が、ネット銀行で外貨預金をしそうなものですがそうはなっていません。

 その理由として以下の3つが考えられます。

【1】為替リスクがあるので外貨預金自体を避けたい
【2】ネット銀行に抵抗がある
【3】資産の移動がめんどくさい

【2】と【3】が理由で、高金利でもネット銀行で外貨預金をしていなかった人は、三井住友銀行が同レベルに金利を引き上げたことで、外貨預金をスタートしやすくなります。おそらく今後、他のメガバンクも追随すると思われ、そうなるとますます外貨預金をしようと考える人は増えるでしょう。

 為替リスクについては避けようがありません。ただし、円の価値が下がる中、円だけで資産を持つことのリスクも考える必要があります。となれば、やはり一部外貨で持っておくことは資産を守るために必要だと思います。

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