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「私はレモンサワー」「私は烏龍茶」 一段と進行する“とりあえずビール”離れ、背景にパワハラやアルハラ回避の思惑も

全員が「とりあえずビール」という時代ではなくなった

全員が「とりあえずビール」という時代ではなくなった

 かつての宴席で当たり前だった「とりあえずビール」文化。特に若い世代を中心にその存在感はすっかり薄れているようだ。Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」を運営するRECCOOが20才以上のZ世代を対象に、「居酒屋で1杯目に何を頼むことが多いか」を調査したところ、ビールではなく「レモンサワー」がトップ。2位は「そもそも飲まない」、3位が「生ビール」だった。

 若者の間で顕著に進む“とりあえずビール離れ”だが、実は若者に限った話ではなく、他の世代でも同様のことが起きているという。脱・とりあえずビールの背景に何があるのか、その事情を探った。

ビール以外も頼める自由な時代になった

 メーカー勤務の50代男性・Aさんは、最近の新人の様子に時代の変化を感じた。

「昔からのクセで『ビールでいいよね』と言ってしまう人がいても、『ウーロン茶でお願いします』と言い返した新人がいて、たくましいなと思いました。

 空気なんて読まなくてもいいんですよ。私が新人の頃は有無を言わさず、『ビール一択』という感じだったし、反論できる雰囲気もありませんでした。当時、苦くて飲めなかったので同僚と練習までしたことを覚えています。自由な時代になりました」

「とりあえずビール」文化に染まっていたAさんも、最近はビール以外を頼むようになった。

「今は『とりあえずビール』の強要は、1杯目の自由を奪うどころかパワハラやアルハラとしても受け取られかねない時代です。そんなことをしたら、ただでさえ飲み会に参加したくない若手がますます来なくなってしまいます。

 飲み会では、基本的に各自が好きなものを頼むように促しますし、私も最近は2杯目に飲んでいたハイボールや緑茶・ウーロンハイを最初に飲むようになりました。長年の習慣だったので最初は不思議な感じがしましたが、これも慣れですね」(Aさん)

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