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ライフ

大好きな作品のエンディングを直視できない人たち ドハマリした『VIVANT』も最終回だけスルーしたワケ

第1話から『VIVANT』にドハマリしていたのになぜ最終回だけスルーしたのか?(公式サイトより)

第1話から『VIVANT』にドハマリしていたのになぜ最終回だけスルーしたのか?(公式サイトより)

 今期のドラマの話題を独占したのが堺雅人、阿部寛、役所広司、二宮和也という超豪華出演者を揃えた『VIVANT』(TBS系)。謎が謎を呼ぶ奇想天外なストーリーに多くの視聴者が引き込まれ、どのような結末を迎えるのか期待は高まりに高まったが、最終回が放送された9月17日、都内在住のSさんの家では、妻が予想もつかない行動に出た。

「私はもともとドラマをほとんど見ませんが、『VIVANT』は妻が第1話を見て大興奮し、『絶対見た方がいい!』というので見始めました。結婚して10年以上経ち、夫婦で連ドラを見るなんて初めてのことです。ところが最終回の放送日、私が『そろそろ始まるね』と声をかけると、妻は『私は見ない』と言い出しました。どっぷりハマっていたのは妻の方だったのに、放送から1週間以上経っても録画してある最終回は見ていません」

 Sさんによれば、妻は『まだ心の準備が出来ていない』とか『もう1回、第1話から見て、それから見たい』などと言っていたとか。「なんて訳の分からない人だ」と思ったそうだが、Sさん自身、似たような経験をしていることに気が付いた。

「私は小学校の時から『こち亀』(こちら葛飾区亀有公園前派出所)が大好きで、大人になってもコミックスを発売日に買うほどのファンでした。しかし結論から言うと、『こち亀』の最終巻はいまだに買っていません。

『こち亀』が終わると聞いた時はあまりにショックが大きく、1巻から読み直したりしましたが、『こち亀』は1話読み切りなので、ストーリー的には永遠に続けられるタイプの漫画。“最終回を読まなければ永遠に終わらない”という意識がどこかにあるんだと思います」

 かつて『サザエさん』や『ドラえもん』などの最終回に関する都市伝説が出回ったことがあったが(サザエさん一家が飛行機事故に遭う。ドラえもんの電池が切れ、科学者になったのび太が直す……など)、終わりなき日常を描いた作品にエンディングは必要ないと考える人も少なくないようだ。

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