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回転寿司界の革命児・くら寿司が生み出したもの 「さび抜き」「E型レーン」「ラーメン」も業界で初めて導入

食後の皿を流すことにしたきっかけは、乙女心への配慮だった

 主な回転寿司店は食べた皿を積み重ね、食後に皿を数えて会計するシステムを導入しているが……。

「おいしい寿司をお腹いっぱい食べたいけれど、『皿を積み上げるのが恥ずかしい』と感じるお客様、特に女性からの声がきっかけで『皿カウンター水回収システム』を考案。食後の皿はカウンターに設けたポケットに入れてもらえば、水で洗い場まで運ばれるので衛生的なのに加え、お客様はテーブルを広く使え、店側は片付けの手間が省けるなど多くの利点がありました」

独自に開発した抗菌寿司カバー「鮮度くん」で安心・安全を確保

独自に開発した抗菌寿司カバー「鮮度くん」

独自に開発した抗菌寿司カバー「鮮度くん」

 海外の回転寿司では必要不可欠な「寿司カバー」。日本ではくら寿司以外あまり見ないが、これがいまでもレーンを回せる1つの要因だ。

「2011年より導入したこの『鮮度くん』の中に寿司を入れて流すことで寿司の乾燥を防ぎ、鮮度もキープできます。空中を浮遊するウイルスやほこり、飛沫がつくのを防ぐことも可能です。検査の結果、カバーがある場合は細菌の繁殖を7分の1に抑えることが証明されました」

他店に先駆けて回転寿司にコーヒーやラーメンを導入

 常識を覆すサイドメニューは2012年に導入。最初の商品は「7種の魚介醤油らーめん」。7種の魚介を使ったスープと、二段熟成の多加水麺を使うなどラーメン屋顔負けのこだわりで、現在までに累計3000万食を売り上げるヒット商品となった。

「導入当時は『寿司屋をやめたのか?』といった声も多くありましたが、『生の魚が苦手』『さまざまな味を家族で楽しみたい』などのお客様のニーズに応えようと、専門店を超える味を追求し、積極的に開発しました」

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