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「寂しいから来てほしい」救急隊員を悩ませる“不要不急の119番” スマホの誤作動による通報も多発

東京消防庁では約35秒に1件の119番通報を扱う

東京消防庁では約35秒に1件の119番通報を扱う

診察まで時間がかかると伝えると「それならいいです」

 救急患者が搬送される医療現場からも、こんな声が上がる。

「1分1秒も無駄にできない状態の患者の処置に当たるなか、救急隊から明らかに軽症と思われる患者の受け入れ要請が入ることがあります。『受け入れは可能だが、診察まで3~4時間はかかる』と伝えると、患者自ら『それならいいです』と搬送を断わるケースもある」(都内の救急医)

 救急医療に詳しいジャーナリストの村上和巳氏が言う。

「近年はコロナ禍による医療逼迫が起き、医療機関での検査や受診が困難になる事態もありました。そうしたなか、救急車を利用することで病院に対応してもらおうと考える人が増えたのではないか。119番で症状を重く偽り、搬送してもらおうとする悪質なケースも見られるようです」

 一方、その症状が深刻なものかどうかは、患者自身でも判断できない場合がある。

「病気やけがで本人や家族が混乱しパニック状態となれば、故意ではなくても、119番で実際の症状よりオーバーに伝えてしまうことがあります。そもそも救急搬送の対象になるのは自力歩行できない場合や呼吸困難など緊急性が高いケースですが、その判断は基本的には通報者の自己申告に頼らざるを得ないのが現状です」(同前)

※週刊ポスト2023年10月20日号

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