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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【新NISAスタート間近】金融機関を変更する場合は「年内に手続き」を 手数料や購入できる商品が異なる

現在、つみたてNISAや一般NISAを利用している人で、手続きが必要なのはどのような場合か(写真:Getty Images)

現在、つみたてNISAや一般NISAを利用している人で、手続きが必要なのはどのような場合か(写真:Getty Images)

 来年1月に開始する新NISA。すでに一般NISAやつみたてNISAを利用している人にとって口座開設手続きは不要だが、金融機関を変更したい場合は手続きをする必要がある。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第63回は「新NISA口座」について。

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 新NISAのスタートまで秒読みとなってきました。NISA口座は、ひとりにつきひとつしか開設できないため、金融機関の間で、顧客の取り込み競争が激化しています。これからNISAを始めようという人はもちろん、すでにNISA口座を持っている人も、そのまま同じところで新NISA口座を作ってよいかどうか、あらためて確認しましょう。

今すでにNISA口座を持っている人はどうなる?

 今、現在、NISA口座を開設している人は、何も手続きをしなければ、今の金融機関でそのまま新NISAの口座が自動的に開設されます。何も考える必要がないので、いちばん楽ちんですが、ここ最近で、各金融機関のサービス内容もだいぶ変化がありました。手数料や、取り扱い商品、積み立ての頻度や積立日の設定など、今の金融機関より有利に資産運用ができるのであれば、新NISA口座は別の金融機関で開設することをおすすめします。新NISAは長いお付き合いになりますので、今の“ひと手間”を惜しむと後悔するかもしれません。

 とくに現在、対面の証券会社や銀行でNISA口座を持っている人は、そのままでよいかどうか、今一度検討してみることをおすすめします。対面の証券会社は、買付手数料が高い場合が多く、同じ商品でもネット証券なら手数料が無料の場合もあります。また新NISAの成長枠投資で、個別株やETF(上場投資信託)を買いたい場合は、銀行では買うことができません。今は買わないと思っていても、今後、買いたいと思う可能性は十分にあります。

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