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藤村俊二さんの長男が語る「晩年の父」 作り物ではなかった“おヒョイさん”のキャラクター、介護中に「親父を深く知ることができました」

俳優として、振付師として、タレントとして藤村さん(左)は昭和の芸能界のあらゆる場面で活躍した

俳優として、振付師として、タレントとして藤村さん(左)は昭和の芸能界のあらゆる場面で活躍した

「ここ、どこかわかる?」に無邪気に「ハワイ?」

「この期間、近づいてくる死と向き合いながら共に過ごしたことで、親父を深く知ることができました。

 特に強く印象に残っているのは海の目の前の病院で天気のいい日に、屋上に車いすに親父を乗せていったときに外の空気を吸いながら、親父に“ここ、どこかわかる?”って聞いたときのことです。脳の障害と言ってしまえばそれまでですが、『ハワイ?』と無邪気に答えたんですよね。病院でなければ、日本でもなく……。物事をポジティブに捉えてひょうひょうとしているキャラクターは作りものじゃなくて本物だったんだなってわかって、思わず笑ってしまいました。

 最後も通帳一冊のほかは何も残さず争いの火種を作ることなく身ひとつで旅立っていった。何も思い残すことなく楽しい人生を過ごした親父からのメッセージと受け取って、ぼくもそうありたいと、親父の死後さらに慕う気持ちが強くなりました」

※女性セブン2023年11月16日号

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