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「まさかトリスまで…」国産ウイスキー価格高騰で愛好家たちに衝撃 響30年は20万円値上げ、トリスは1000円時代に

国産ウイスキーがさらに高嶺の花に

国産ウイスキーがさらに高嶺の花に

 サントリーは11月21日、国産プレミアムウイスキーの希望小売価格を4月1日出荷分から価格改定すると発表した。値上げ幅は20~125%。例えば、「サントリーウイスキー 響 30年」は16万円から36万円(以下、すべて税別)と、実に20万円の値上げになる。

 国産ウイスキーの中でもプレミアムウイスキーは国内外で高い評価を得ているため、需要が供給に追いついてないのが現状だ。サントリーは、「さらなるブランド価値向上を目的とした、中味品質の向上、生産設備の強化や環境に配慮したものづくりなどを行うため」と値上げについて説明している。

 プレミアムウイスキーだけでなく、原材料の高騰などから「トリス」といった庶民派ウイスキーの価格も改定される。両ラインの値上げに、愛好家たちから衝撃の声が上がっている。

10年前は白州ハイボールも飲み放題メニューに入っていた

 メーカー勤務の40代男性・Aさんは、今回の値上げのニュースに「信じられない」と驚く。

「10年ほど前は山崎も白州もノンエイジなら3000円台で買えたような記憶がありますが、今回の値上げで、白州(700ml)が4500円から7000円になるとか……。昔は居酒屋でも普通にハイボールとして提供されていて飲んでいました。白州ハイボールが飲み放題のメニューに入っていたこともあったくらいです。“あれは夢だったのかな?”と思ってしまいます」

「サントリーウイスキー 角瓶 700ml」も7月から、1590円から1910円に値上げされたばかりだ。Aさんは角瓶を買いだめしていたが、もうすぐその“在庫”が底をつくという。

「今や山崎や白州はほぼ店頭では売っておらず、ネットで高額取引されていますよね。僕が心配するのは、庶民が飲むウイスキー銘柄が今後どれくらい値上げされるのかということです。角瓶はほぼ2000円で、“ちょっと高級”に足を踏み込んでいる印象。このまま買い続けるか、それとも他のものに移行するか悩み中です」(Aさん)

次のページ:フリマやオークションで取引されるジャパニーズ・ウイスキー
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