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「タワマンに住んで私立中学に通わせる」という消費行動は富裕層のものか 日高屋でビールを飲み「娘の学費に年間100万円」とこぼす父親の実像

タワマンに住んで中学受験をする家庭の実像とは?(写真:イメージマート)

タワマンに住んで中学受験をする家庭の実像とは?(写真:イメージマート)

 タワーマンションが舞台の小説や漫画はたびたび話題になるが、中には中学受験が登場するものがある。実際にタワマンに住んで子どもに中学受験をさせる家庭の金銭的な負担はどれだけ現実的なものなのか。著書『中学受験 やってはいけない塾選び』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする「タワマンと中学受験の関係性」の第2回。【全6回。第1回から読む

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『タワマンに住んで後悔してる』(KADOKAWA、窓際三等兵原作・グラハム子漫画)という漫画が話題になっているが、タイトルから分かるように、“タワマン住民が後悔する様子を見たい”という読者のニーズが一定数あるのだろう。電子書籍やウェブ記事でも、タワーマンション住民が住宅ローンを払えなくなったり、住民トラブルに巻き込まれたりする話が人気を博し、その原因が子どもの中学受験への重課金というパターンもしばしば見受けられる。

 なぜ、タワーマンションに住んで、子どもを中学受験させ、後悔する物語が人気になるのか。そのヒントは塾を取材していると見えてくる。

「中学受験をさせるのは庶民ではない」

 取材先でのことだ。私が「庶民は子どもを勉強させるしかないから、中学受験をさせるんですよね」といったことがあった。すると、取材相手の中小塾の経営者が苦笑しながらこう返した。「中学受験をさせるのは庶民ではないですよ」。

 これと同じようなことを、多岐にわたる受験全般を扱っている大手塾の経営者もこう話した。

「金持ちは中学受験をさせる。高校受験はなんというか庶民のもの」

 そして、これは塾業界全体のマーケティングなのである。

 これに違和感も覚えるのは私だけであろうか。タワマンに住んで中学受験をさせる層の大半は「庶民」に見えるのである。

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