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住まい・不動産

原田大二郎さんが語る“実家じまい”の苦労「関係者が多くても全員と話すべき」「ふるさとと決別する覚悟が必要」

「実家じまい」を発案した当初は家族からの猛反対に遭ったという原田大二郎さん(撮影/大山克明)

「実家じまい」を発案した当初は家族からの猛反対に遭ったという原田大二郎さん(撮影/大山克明)

 親が亡くなった後の実家をどうするか、そのまま放っておくと近い将来、「負動産」となり、大きな負担となりかねない。だからこそ、家族で「実家じまい」の話し合いを進めなくてはならない。

 俳優の原田大二郎さん(79)は、2014年に山口県光市の実家を売却した。

「父が185坪の土地に4LDKの平屋を建てたのは、私が高校2年生の時のことでした。私はすぐに東京の大学に行き、父は私が大学を卒業した年に63歳で亡くなった。それ以降は、母がずっと実家で一人暮らしをしていました」(原田さん)

 2003年に母親が亡くなって空き家となったものの、近所の親戚に草刈りを頼むなどして実家はそのままにしていたという。

「10年以上が経ち、出演するテレビ番組で“タレントがいらないものを売る”という企画があったんです。他に売るものがなかったので、実家を売ろうと考えました」(原田さん)

 しかし、発案した当初は家族からの猛反対に遭ったという。

「反対したのは息子の虎太郎。夏休みのたびに山口に帰り、おばあちゃんに可愛がられた思い出が詰まっていたそうで、僕より実家に思い入れがあったんです。ただ、私が死んで実家を相続させたら、維持管理で大変な苦労になる。“いま売るのはお前のためでもあるんだ”と説得し、賛成してくれるようになった」

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