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【ローソン、久光製薬、ジャパニアス】急騰する日本市場で「好決算がまだ株価に反映されていない」上昇期待の3銘柄の注目ポイント

2024年2月期第3四半期決算で大きな業績の伸びを見せているローソン(写真:時事通信フォト)

2024年2月期第3四半期決算で大きな業績の伸びを見せているローソン(写真:時事通信フォト)

 年初から日本の株式市場が絶好調で、バブル後最高値をうかがう勢いだ。新NISAもスタートし、日本市場への注目はまだまだ続きそうだ。最新の決算を見る中で、業績好調な企業は今後の株価にも期待ができる可能性がある。そこで、個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が、最新の決算を振り返りながら好決算の企業3社を紹介し、投資するうえでの注目ポイントを解説する。

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 日本の株式市場は年初から力強く上昇している。今年は新NISAスタートということもあり、証券会社の口座開設数が大幅に増加し、個人マネーが市場にどんどん入ってきている。

 新NISA枠を活用する投資では全世界株式や米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしているS&P500指数への投資が人気で、日本株よりもアメリカを中心とした外国株への投資に注目が集まっている。

 しかし、この状況は必ずしも日本株式市場において不利になるわけではない。外国株式を購入するためには円を売り、ドルを買う必要があり、これはドル高円安要因となる。そして、この円安傾向は主に外需銘柄の多い日本においては株高要因につながるというわけだ。

 一方で、中国は経済成長鈍化の影響により上海証券取引所の上海総合指数が下落、東証の時価総額が上海を抜き、アジアトップに返り咲いた。ブルームバーグでは、「日本株ETFに殺到――中国人投資家、本土株の損失にうんざり」の見出しで、中国人投資家が日本株に資金を投じていることを報じている。

 日本株式市場が大きく飛躍するいまは、新NISAをきっかけに投資をスタートする人にもよいタイミングだと言える。

 年始から日本相場は上昇を続け、バブル後の高値を更新、1989年につけた最高値3万8957円に迫っている。「この上昇ペースは急ピッチすぎる」という声も増えているが、長期的に日本株の上昇はまだまだ可能性があると考えている。そこで注目したいのは、「好決算を出したにもかかわらず、まだ株価に反映されていない」と思われる銘柄だ。今回はそのような銘柄を3社紹介していきたい。特に、年始からの日本相場の上昇に乗れず、ただ見ているだけになってしまった人には、ここから来る可能性のある銘柄として参考にしてほしい。

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