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【ローソン、久光製薬、ジャパニアス】急騰する日本市場で「好決算がまだ株価に反映されていない」上昇期待の3銘柄の注目ポイント

久光製薬(4530)

久光製薬のホームページよ

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「サロンパス」で有名な同社では、アメリカ、中国など海外強化でも力を発揮している。1月11日に2024年2月期第3四半期の決算を発表しており、前年対比で営業利益+44.3%となる大幅増益となった。また、通期業績予想において、従来予想を売上、利益、ともに従来予想から上方修正。国内事業の好調さにくわえ、海外事業においては円安の追い風も受けている。

 同社の事業は、主に医療用医薬品と一般用医薬品に分類されている。医療用医薬品とは、医師の診断に基づいて処方される医薬品のことで、それに対し、一般用医薬品とは、医師による処方箋を必要とせずに購入できる医薬品のことである。

 同社では、この一般用医薬品が売上全体の40%強を占めており、特に一般用医薬品の売上は前年同期比で+23.9%と成長著しい。日常でも身近で有名な商品である「サロンパス」もこの一般医薬品の分類に属しており、日本、海外で大きな業績成長を続けている。

 ところが、1月11日の好決算発表の翌日12日の株価は、終値で4446円で、前日比▲116円と、 ▲2.54%安となった。コロナ以降の株価推移を見ると2021年3月に7750円を付けたもののその後は下落基調を辿っており、上値が重たい状況が続いている。

 これは、政府主導の薬価改定問題に原因があると考えられる。薬価改定は2年に1度行われてきたが、薬価を引き下げる回数を増やし、医療費を抑制することがその狙いだ。一方で、製薬会社の利益を圧迫する懸念もあり、製薬業界の株価に影響を及ぼす事案と言える。

 同社も昨今の日本株上昇に株価が劣後していることは否めないが、薬価改定による同社業績への影響は、前年対比で原価率を0.4%上昇させたというだけの軽微なものであることが決算説明資料に記載されている。事業成長が正当に評価されれば、株価が出遅れている今は投資を考えるよいタイミングになるだろう。

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