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【2050年に日経平均30万円と予測】エミン・ユルマズ氏が見据える日本株“黄金期”「現在の株価は2013年を起点とする『40年上昇サイクル』の中にある」

 大きなポイントになるのが「半導体」です。

 半導体は“21世紀の原油”といわれ、AIの本格普及に欠かせない戦略的資産です。その半導体特許の多くを握るのは米国企業ですが、生産拠点として重要な位置を占めるのは、中国、台湾、韓国、そして日本です。

 米中対立の激化に伴い、中国からの撤退は当然始まっていますし、台湾には「台湾有事」、韓国にも「北朝鮮」という地政学リスクがある。そうなると、日本が半導体製造の“最適な疎開地”となるわけです。台湾のTSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場が、わかりやすい例と言えます。

 このように海外からの直接投資(FDI)が活発化すれば、地元は潤い、人材確保のための賃上げという好循環に入ります。今春のような賃上げが継続的に実現すれば、多くの人がデフレマインドから脱却し、さらに経済が回るようになるでしょう。

5000円の下落は“調整”

 年初来の株高を「海外投資家の日本買い」と見る向きも多いですが、新NISAを機に個人資産が株式市場に流入していることも見逃せません。

 今や日本の個人金融資産は2100兆円を超えますが、そのうち株式の割合は10%程度しかない。これが20%まで増えれば、210兆円が株式市場に流れ込むことを意味する。バブル期に30%程度まで増えたことを考えると、中長期的には日本のGDPに匹敵する500兆~600兆円もの資金流入が期待できます。

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