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【稼ぎもMVP級】初のポストシーズンに挑む大谷翔平 経済効果は「865億円の予想を超えたか」、ドジャースは「活躍しなくても元は取れる」

スポンサー契約を結んでいるポルシェの助手席に乗る大谷(2022年)

スポンサー契約を結んでいるポルシェの助手席に乗る大谷(2022年)

ありがたすぎる“大谷売れ”

 株価への影響もある。今年4月30日に大谷とグローバル契約を結んだ『お~いお茶』の伊藤園は、契約締結の発表翌日に株価が141円高となった。その前日に大谷との複数年契約を発表したコーセーも、翌日には株価が184円高となった。全国紙経済部記者が語る。

「大谷をコマーシャルに起用する企業では関連商品の売り上げが増加する“大谷売れ”現象が起きています。9月にオーディオブランド『Beats by Dre Japan』と契約し、同社の公式Xで大谷がワイヤレスイヤホンをしてバットを振る動画を投稿すると、このワイヤレスイヤホンがバカ売れした。コーセーの『コスメデコルテ』のCMでは、美容液の売り上げが4倍になり、パッケージの印刷が間に合わない事態になりました」

 スポーツ紙のメジャー担当デスクは、大谷ではなく「ドジャース」に広告を拠出する企業も増えていると説明する。

「大谷個人がスポンサー契約を結ぶのは『1業種1社』までとされるので、大谷とスポンサー契約を結べない企業が、ドジャースと契約を結ぶかたちが出てきている。JALが個人契約を先に取っているのでANAはドジャー・スタジアムに広告を出す、といった棲み分けです。

 ダイソー、興和、トーヨータイヤ、日本管財センター、木下グループ、ヤクルト本社、機械部品メーカーのTHK、いなば食品、築地銀だこなどが今年からドジャースと契約を結び、球場内に広告を出しています。今年6月には日系企業11社目として、ソニーとホンダが立ち上げた新会社・アフィーラとも新規契約を結んで話題となりました。大谷に加えて山本由伸の加入もあったので、ドジャースには外野壁面の広告収入だけでも前年の13倍の650万ドル(9.5億円)が入ったといいます。

 ドジャースでは日本語のスタジアムツアーを企画し、球場内では寿司やタコ焼きなど日本メニューを大幅に増やしている。ロサンゼルスの観光局もドジャー・スタジアム観戦も含めた日本からの観光客の大幅な増加を見込んでいます」

 人気と記録に「稼ぎ」も伴う“三刀流”のシーズンとなった。

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