大手宅配ピザチェーン「ドミノ・ピザ」が上陸し、日本で初めて宅配ピザを始めたのは1985年のこと。40年目を迎える今、日本でも「ピザ」がより身近な存在になっている。ピザ専門店だけでなく、ドン・キホーテのオリジナルピザ『トロリスタ』をはじめ、スーパー「オーケー」や「ロピア」の低価格ながら本格派のピザ、セブン-イレブンの宅配ピザ参入など、各社がピザに注力。日本の家庭における「ピザ」といえばパーティーや複数人数が集まった時の際に宅配ピザを注文するのが“王道”だったが、消費者の選択肢が広がり、すっかり日常生活に溶け込みつつある。
食事としても酒のつまみとしてもちょうどいい
IT企業勤務の30代男性・Aさん(東京都)は、「ピザといえば子供の頃は非日常な食べ物だったけど、いつの間にか“一人ピザ”も当たり前になった」と自身の食生活の変化を語る。
「なんとなく、ピザは家に誰かを呼んだときに食べるものという先入観がありました。でも、コロナ禍になんとなく宅配ピザの『お持ち帰り半額』を試して以来、食事としてのピザの楽さに目覚めてしまいました。
意識し始めると、スーパーでもチルドコーナーにあるピザが気になるようになり、特に少し小さいサイズのものは重宝しています。ピザは食事としても酒のつまみとしてもちょうどいいんですよね。余ったら冷蔵庫入れて温め直せばいいですし」(Aさん)
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