投資

手軽でコストも安いAI投資は儲かるのか!?

 ヤフーは昨年11月にグループ内の投信会社、運用助言会社ともにAIが運用する投信「Yjamプラス!」の販売を開始した。ヤフーが持つ天気やニュース、検索キーワードなどのビッグデータをAIが分析し、国内外の株式に投資をして中長期のリターンを狙う。

 AIの役割は市場の歪み、言い換えれば「おかしな状況」を探し出すこと。投資の世界では人間が判断を行っているため、常に合理的な判断を行っているとは限らない。どこかに「おかしな状況」が潜んでいる。それを見つけ出して投資のチャンスとする。

 実際には2つのAI運用モデルで「おかしな状況」を探し出す。その一つは、「スター発掘モデル」だ。

「すでに注目されているスター銘柄よりも忘れられている銘柄に投資をするほうが収益率は高い」という「おかしな状況」に着目し、いまは注目されていなくても将来、スターになりうる銘柄を発掘する。

 たとえば、アナリスト評価の変更や株主還元策の発表などによって投資家の注目度が高まり、今後の株価上昇が期待できる銘柄などだ。

 もう一つは「確率的モテ期予測モデル」。「銘柄には、株価が上昇する季節(モテ期)がある」という合理的ではない「おかしな状況」を見つけ出す。それを基にいつ買っていつ売ればベストなのかをAIが推定する。

 一方で三菱UFJ国際投信は、2月からAIが銘柄選択などを行う日本株投信「AI日本株式オープン」の運用をスタートさせた。AIの活用で株式市場の状況に左右されない「絶対収益」を目指す。

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