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昨季は球場に広告を出したタイミングで大谷翔平が50-50達成のホームランを打つ幸運も ディップ・冨田英揮社長が明かす「WBCの東京メインスポンサー就任」の狙いと戦略

大谷翔平(左)とディップの冨田英揮・社長の対談動画は打ち合わせなしの20分一本勝負で収録された

大谷翔平(左)とディップの冨田英揮・社長の対談動画は打ち合わせなしの20分一本勝負で収録された(2023年)

ドジャースの得点シーンで必ず広告が出る幸運も

 昨季は、ドジャースの試合で「バイトル」の広告が表示された際に大谷が活躍を見せたことも注目を集めた。昨年、「50-50」を達成した9月19日のドジャース対マーリンズ戦で、大谷が49号、50号、51号の3本塁打を放った際、3本ともバックネット裏の看板にディップの広告が掲出されていたのだ。

「この試合中、広告を出した5イニングすべてでドジャースの得点に結びつきました。それからワールドシリーズの最終戦でも、得点を獲得した全てのシーンでバイトルの広告が出ていますから、おかげさまで『ラッキー・ディップ』『ラッキー・バイトル』などと注目していただきました(笑)」(冨田社長)

 そう語る冨田社長が2026年のWBCメインスポンサーに手を挙げたのは、2009年のWBCに初めて広告を出した経験が原点にある。

「あのイチロー選手が活躍して世界一になった2009年のWBCを現地で観戦したのが大きかったです。現地の盛り上がりはもちろん、イチローさんの劇的な決勝打は日本人として誇らしい気持ちになりました。その当時、当社は他国チームのヘルメットに広告を出していたのですが、いつかはメインスポンサーになりたいという夢が出てきました。それが今回、実現できて大変嬉しく思います。社名に込めたdream、idea、passionの理念をMLB側にお伝えして、当社の熱意が伝わったのではないかと考えています」(冨田社長)

 3月21日のメインスポンサー発表会見で、WBCプレジデントのジム・スモール氏は「ディップが掲げるdream、idea、passionという理念は、WBCの理念とも合致しています。日本中・世界中のファンの方々へWBCを届けていく点で、ディップ以上の選択肢はない」と語った。

 両者の理念が合致したWBCの大舞台で、大谷が“ラッキー・ディップ”の活躍を見せてくれることを期待したい。

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