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投資
2億稼いだ兼業投資家・東山一悟氏

「もし1801年に1ドル投資していたら…」株・債券・ゴールドへの長期投資で、それぞれのリターンに驚くほどの差が出ている

投資と投機の違い

 似た言葉で投機がある。

 投機の機は、機会、チャンスという意味だ。短時間で大幅な利益のチャンスがあった場合におカネを出すということ。日本だと金融庁が長期投資を打ち出していることもあり、投機というとギャンブル、一攫千金というイメージがついている。

 両方とも正当な商活動で資金を増やそうというのだから、どちらが良い、どちらが上ということはない。

 ただ、投機のためには常にチャンスがいつ来るかアンテナを張っておかなければならない。また、何がチャンスの前兆なのか、過去のパターンの分析や国際情勢をはじめ周辺環境の変化などを見張っている必要がある。普通に仕事や家庭を持ちながら片手間にやっても、よほど運が良くなければ成果は上がらない。

 FX(外国為替証拠金取引)や短期の取引を繰り返すデイトレードなどの投機が流行ったときに、「トイレトレード」という言葉があった。FXは24時間、デイトレードは日中行うわけだから、仕事をしていると時間がかぶってしまう。そこで、勤務中にトイレにこもってスマホで取引をすることをからかった言葉だ。

 そんないい加減に取引をしても大した成果は期待できないし、むしろ本業の仕事がおろそかになり、ダメージを受けるリスクも大きい。短期間で大きく得をする投機は、短期間で大きく損をする可能性もある。

 それよりは、少しずつでも中長期的には着実に増えていく可能性が高い長期投資の方が、人生100年の長い目で見た時は有利だ。

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