株式市場から撤退することのリスクもある
トランプ大統領の動きが予測不能なだけに、関税の影響を受けにくい内需系への注目は高まると見ているのだ。
「私自身は何もこうなることを見越して内需系の小型株に投資していたわけではなく、大型株相場が続くなかでも一貫して投資し続けてきたなかでそれが実った格好です。
あまりに激しい乱高下で、株式市場から撤退しようとする人もいるかもしれませんが、現金化してしまうと、今度はインフレのリスクにさらされます。物価が上がれば、現金の価値が相対的に下がってしまうので、それは避けたい。やはりインフレに伴って株など資産価値の上昇が見込めるわけですから、資産を目減りさせないためにも、株式投資した資金は株のまま置いておいたほうがいい。ましてトランプ関税という強烈な外圧の影響を受けにくい内需系銘柄であれば、相場全体が下がった時の連れ安があるとしても、それは短期的な調整で済むはずです」
先行き不透明と言われるなかでも、億り人たちは先の展開を見越して動いている。別記事『【トランプ・ショックからトランプ・バブルへ】シゲルさん他6人の“億り人”が厳選「今こそ仕込み時の注目銘柄」25』では、弐億さんをはじめとする億り人たちが具体的にどのような銘柄に注目しているのかを詳しく解説している。
【プロフィール】
弐億貯男/サラリーマン投資家。株式投資で生涯賃金2億円を貯めることを決意し、2003年8月に投資元本250万円からスタート。割安成長株の中長期投資で年率30%を上回るリターンを続け、2019年には資産2億円を達成。今後も年率10%を目標に、2029年に5億円達成を目指す。著書は『10万円から始める!割安成長株で2億円』『割安成長株で2億円 実践テクニック100』(いずれもダイヤモンド社刊)。X(弐億貯男@2okutameo)、ブログ「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」も注目を集めている。