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投資

【シゲルさん×弐億貯男氏の“億り人”対談】銘柄選びのポイントは「増収・増益・増配」で一致、IPO株は「玉石混交やから気をつけんと」

相場歴70年の89歳現役トレーダー・シゲルさんこと藤本茂氏

相場歴70年の89歳現役トレーダー・シゲルさんこと藤本茂氏

 総資産20億円超の89歳現役トレーダー・シゲルさん(藤本茂氏)と総資産約3億円の48歳サラリーマン投資家・弐億貯男氏が緊急対談。混迷極まる日本株市場でふたりの億り人は買う銘柄をどう選んでいるのか? 独自の投資ノウハウを明かす。

「配当3%じゃ足りんよ!」

シゲル:弐億さんのブログで保有銘柄を見たけど、小野建という九州の鋼材や建設資材の専門商社は私も目をつけていて、ええと思ってたんや。株価が割安なのがええよな。

弐億:PER(株価収益率)は8倍台と割安で、配当利回りも5%近い。私は銘柄選びの際、シゲルさんと同様に「増収・増益・増配」銘柄を選びます。売上高と営業利益がともに2ケタ成長で、できれば配当利回りは3%以上。高配当は株価の底支えになり、値が下がりにくくなる。そして、PERが15倍以下なら割安と判断します。

シゲル:配当利回りは3%じゃ足りんよ! 4~5%はほしいところやな。株価が割安かどうかは、「RSI(相対力指数)」を見て、70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎと判断しとるね。今だったら関税の影響で売られている「自動車」や「半導体」関連などが割安。今は買いだよ。

弐億:私はシゲルさんのように“業界縛り”はせず、むしろ人気の注目セクターは「もう買われている」と考えて、別の割安成長株を探すタイプなんです。今なら中国をはじめ地政学的リスクを気にしすぎる必要はないし、外的要因があっても踏ん張れるような力強い銘柄を厳選していけばいいと思っています。

シゲル:やっぱり根っから「人の行く裏に道あり花の山」なんやな。私が得意としている自動車部品関連もだいぶ割安になっているけど、「谷深ければ山高し」で下がった分の反発も期待できる。ただ、どこまで下がるかわからんから、一気に勝負せず、少しずつ買っていくしかないやろうね。

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