パチンコメーカーからなる日本遊技機工業組合では「ラッキートリガー3.0プラス」を紹介する動画を公開している(KIBUN PACHI-PACHI委員会ホームページより)
大当たりでの獲得期待出玉が大きくなる
ラッキートリガー3.0プラスになって、出玉性能はどう変わるのか。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。
「ラッキートリガー搭載機の条件となっている“初当たりを含む大当たりで獲得期待出玉”というのは、確変やRUSHではない単発の大当たりを含んだ期待出玉です。この期待出玉を3200個未満にしたうえでRUSHの性能を高めるためには、図柄が揃わない“チャージ”と呼ばれる獲得出玉の少ない大当たりを搭載する必要がありました。
しかし、ラッキートリガー3.0ではスマパチ限定で“初当たりを含む大当たりで獲得期待出玉”の上限が6400個未満となったことで、出玉の少ないチャージと呼ばれる大当たりを搭載する必要がなくなる見込みです。これまでのチャージは『当たったけどあまり増えない』ということで、ユーザーにしてみれば『損をした』という感覚がある存在でしたが、ラッキートリガー3.0ではそういったことがなくなると考えられます。
また、全体の獲得出玉に占めるラッキートリガーの割合が高くなったことで、“RUSH=ラッキートリガー”に近いスペックを作りやすくなります。つまり、今まで以上に1回の大当たりにおける獲得期待出玉が大きくなり、結果的に出玉の波が荒い機種が登場するということです」
ラッキートリガーに関する出玉性能が高まったとは言え、パチンコそのものの出玉性能が高まるわけではないという。
「ラッキートリガーに関する変化はあっても、大前提となるパチンコ機における出玉機能に対する規制は何も変わっていません。ラッキートリガーで一時的に大きな出玉が獲得できるようになったなら、その分どこかで絞られるということです。ラッキートリガー3.0プラスの性能を最大限に活かせば射幸性は高くなりますが、だからといって勝ちやすくなるわけではない。大勝ちする可能性が高まった分、大負けする可能性も高まったと考えるべきです」(藤井氏、以下同)