鉄道係員に対するカスタマーハラスメントの件数(国土交通省資料)
酔っぱらいは「態度」も「気」も大きくなりがち
新幹線での飲酒は「声」の問題もある。IT企業勤務の20代・女性Bさんは、「お酒好き」を自認するが、「新幹線内では節度をもってほしいと思う」と言う。
「一升瓶を持ち込んで、宴会しているグループに遭遇したことがあります。座席を回して6人席にして、盛り上がっていましたよ。酔っぱらいの声は大きくなるのもセットで、うるさくて仕方がありませんでした。お酒自体を飲むなとはいいませんが、家や居酒屋ではなく、いろんな人が乗り合わせていることを自覚しておくべきでは」
声だけでなく、酔っぱらいは「態度」や「気」も大きくなりがち。Bさんは、新幹線で飲酒する男性に声をかけられることが多かったと明かす。
「私自身は、出張帰りに、缶ビールを1本だけと決めて、新幹線内で飲むのが好きなんです。仕事が終わった~っていう感じがして、一息つけるんですよね。でもある時隣の年配男性に顔を覗き込まれながら、『一人? 寂しそうだね?』とか声をかけられて、めちゃくちゃ怖かったです。ほかにも、『一緒に飲む?』と言って、お酒やおつまみをお裾分けしてくれようとしたり……。静かに時間を過ごしたいのに、居酒屋にいるような酔っぱらいの相手をしなくちゃいけないなんて、本当に苦痛」(Bさん)
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