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土俵に埋まるカネ

大相撲懸賞金の中身が「3万円→1万円」になった“時代の変化” かつて曙が400万円の盗難被害に 「昔と違って今は、大きな額の現金は不用心なだけ」の声も

現金があっても不用心なだけ

 受け取る力士側のセキュリティ面などを考慮して力士会から提案されたものだが、角界には懸賞金にまつわるエピソードは数多くある。

 1997年の名古屋場所では、東関部屋の宿舎で当時の横綱・曙の部屋に置いてあった手提げ金庫が盗まれる事件が起きた。金庫の中には現金400万円と貯金通帳3冊と印鑑、それに時価300万円のダイヤ入り純金ブレスレットが入っていた。元相撲担当記者が言う。

「曙はこの現金についてはこの場所で得た懸賞金だと警察に説明したが、その時に獲得していた懸賞金は46本で当時の手取り額で138万円。懸賞金だけでは説明がつかない額であることが関係者の間では話題となった。

 かつては本場所後の巡業中に力士同士の不透明な金銭のやり取りがあり、すべて現金だったから懸賞金がそこに使われていた。大一番では取組に負けた力士が束になった懸賞金を持ち帰ることもあったわけですが、それが今はガチンコ全盛時代。大きな額の現金は不用心なだけだということで、力士会のほうから提案があった。時代が大きく変わったことがよくわかります。以前は巡業中にサーカス相撲で人気だった力士が300万円を盗まれたが、カネの出所を詮索されたくなかったためか泣き寝入りするという事案もあったという」

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