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投資

【元手300万円から5年で億り人に】個人投資家・kenmo氏が実践してきた「短期間で1億円に到達するための“再現性の高い投資法”」

「株主優待需給投資」はリスクを抑えた“守りの投資”

 その後に取り組んだ「株主優待需給投資」は、人気の株主優待がある銘柄の株価が、権利付最終日(その日までに保有していると優待の権利が得られる日付)に向けて上昇する傾向を利用した手法だ。

「こちらはリスクを抑えた“守りの投資”です。優待内容や業績をチェックして8~9月の株価が安い時期に買い、権利確定前の2~3月に売却するシンプルな手法です」

 この手法を中心に据えて3000万円を1年で5000万円へと増やし、さらに投資手法をステップアップさせていった。

「新高値ブレイク投資法に銘柄をより厳選できる条件を加えたり、決算を起点に株価上昇に勢いがついた銘柄の上値を追う『決算モメンタム投資』に取り組みました。継続的に業績が伸びそうな銘柄への“王道”の『中長期投資』もやってリスクを抑えています。会社員が限られた時間で取り組むにはそれぞれの銘柄選びのポイントを理解する必要があり、著書では詳しく解説しています」

トランプ相場では「銘柄をある程度絞ったほうがいい」か

 現下の株式市場はトランプ米大統領の関税措置などで大荒れだが、kenmo氏はどのような戦略で臨んでいるのか。

「不確実性は高まり、大型株やバリュー株(企業価値よりも株価が割安な銘柄)を買っておけば儲かる、という流れは一服した。私が投資を始めた2012年頃のように、銘柄をある程度絞ったほうがいい局面だと考えています。

 銘柄を選ぶ際には、“次の決算がよくなりそうだからこの株を買おう”といった発想ではなく、この先数年のどこかでカタリスト(上昇相場のきっかけ)が発現する可能性があり、割安で放置されている銘柄を探したい。この先1~2年のスパンで業績の大きな上昇が見込める期待感があるところに張っていくのがいいと考えます。私はIR説明会や決算説明会での経営トップの話を聞くなどして、期待が持てる銘柄かを判断しています」

 そう話すkenmo氏が選んだ最新注目銘柄については、関連記事『《資産約3億円のkenmo氏が厳選した内需系グロース株5銘柄》AIコンサル、業務自動化システム、英語学習支援…資金を投じたいと考える理由とともに詳しく解説』で詳しく紹介している。

「円高に振れるなかで内需系のグロース株が注目だと考えます。当然ながらこれらの銘柄もトランプ関税による景況悪化などのリスクはあります。重要なのは自分の責任で判断すること。“ほったらかしの積立投資”にはないリスクを取って資産を増やしたいなら、勉強は必要です。様々な書籍や媒体を見て、自分の判断でしっかりリスクを取って勝負すべきでしょう」

 この助言を受け、あなたも億り人を目指せるか。

【プロフィール】
kenmo(湘南投資勉強会)/1982年愛知県生まれ。大阪大学大学院情報科学研究科修了後、東証一部(現・東証プライム)上場のメーカーに就職。2011年に株式投資を始め、現在は約3億円を運用する。2018年に個人投資家同士の情報交換を目的とした「湘南投資勉強会」を設立。2023年に会社を辞め、IR支援や企業コンサルティングの法人を設立した。

※週刊ポスト2025年6月6・13日号

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