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投資

「決算発表は大きく儲けるチャンス」資産20億円トレーダー・シゲルさんが明かす投資メソッド 「だいぶ勝たせてもらった」5月のトレード実例

中長期の投資だけではなく短期トレードでも利益を出しているシゲルさんこと藤本茂氏

中長期の投資だけではなく短期トレードでも利益を出しているシゲルさんこと藤本茂氏

 6月の株主総会を前に上場企業が「決算発表ラッシュ」を迎えた。トランプ関税の影響で世界の株式市場で先行き不透明な展開が続く。そんななかでも、89歳にして資産20億円超の現役トレーダー「シゲルさん」こと藤本茂氏は、嬉しそうにこう話す。

「決算発表で株価は大きく動くことが多い。こういう時こそ大きく儲けるチャンスやから、楽しい」(以下、「」内はシゲルさん)

 シゲルさんは中長期的な投資に加え、短期的な売買を繰り返すデイトレードにも積極的に取り組んでいる。市場の動きが活発化する決算発表シーズンは腕の見せどころだ。

「決算内容を材料に売買する『決算プレイ』は結構、得意なんや。5月もだいぶ勝たせてもらったんちゃうかな。決算に限らず、投資の基本は“安く買って、高く売る”こと。そのためにどこを見るかがコツになる」

トランプ関税の影響が広がる「自動車関連銘柄」で決算プレイ

 そんな「決算プレイ」の投資メソッドを紹介していく。まずはトランプ関税の影響が広がっている自動車関連の銘柄だ。

 シゲルさんはホンダ系の駆動系部品メーカーであるユタカ技研(7229)に注目した。5月13日に発表された2025年3月期決算は純利益が39%減。大幅な減益だが、買いを入れた。

「ユタカ技研はホンダが7割近い株を保有する子会社で、トレンドの『親子上場解消』期待で買われている。関税による収益減よりその期待感のほうが上や。29日に4万6000円の利益を確定させるなど、細かく何回も売買してる。もしホンダがTOB(株式公開買付)で完全子会社化すれば高値で買い取ってもらえるかもわからんし、その期待が続く限りは上がるんちゃうかな」

 同じく自動車用の組み込みソフト開発が主力のPCIホールディングス(3918)は予定外の事態に上手く対応した。

「前から買っていた銘柄で、昨年8月にレスター(エレクトロニクス総合商社)がTOBをかけて高値で買い取ってくれたから結構儲かった。その関係で決算期が9月から3月に変更されて、今回は6か月分の変則決算になった。読みづらかったけど、好業績が確認されて発表後はストップ高。その時はあまりの急騰で買えんかったけど変則だから、“短期間で上下する”と見た。案の定、株価が下がってきたので何回か買い増した。29日に売って5万3000円ほど儲かった。不規則なものはむしろ狙い目やね」

「マネーポストWEB」ではシゲルさんの売買履歴が詳細に記された連載「特別公開!シゲルさんノート」を掲載。5月最終週に「どの銘柄を、いくらで買って、いくらで売ったか」その詳細をシゲルさん自身が解説している。

※週刊ポスト2025年6月20日号

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