暴落時は「株を安く買うことができる」
史上最大の下落幅といわれた昨年8月の日経平均株価暴落から回復基調にあった矢先、今年4月にはトランプ関税ショックで再び大暴落するなど、株価はいつ、どんな理由で急激に下がるか誰にもわからない。
だが、市場全体が一瞬で大暴落したときこそ、むしろ投資家にとっては大チャンスにもなり得る。1か月1万円生活なども取り入れた節約生活で貯めた1000万円を投資し、20年かけて約2億円に増やした専業主婦で個人投資家のようこりんさんはこう語る。
「市場全体が暴落しているということは、株を安く買うことができるということ。暴落時に売ると損切りどころか大損になるので、絶対に売らず、むしろ買い増しするべきです。
私自身、2008年のリーマン・ショックでも、2020年のコロナショックでも、株価が世界的に大暴落したときにすかさず株を買い集めたことで、資産を大きく増やすことができたのです。今度、大きな暴落があれば、そのときこそ大チャンス。株は度胸と心得て」
元手50万円でも戦略的に増やせる
kenmoさんは300万円、ようこりんさんは1000万円と、スタート時の元手の金額は人によって異なり、出せる金額が変われば、投資の戦略も変わる。
kenmoさんは、資金管理の重要性を説く。
「用意した元手以上のお金を投じるのは絶対にやめましょう。“退職金の全額を投資に使う”といった無茶はせず、あくまで資産の一部で始めてください。私自身、ボーナスを元手にしただけで、月々の給与は一切投資には回していません。また、短期間で大きく資産を築くには、やはり覚悟が必要で、情熱と継続的な勉強・調査が大切。それが難しいと思うなら、新NISAなどでのインデックス投資をおすすめします」(kenmoさん)