昨年は「100俵(6トン)」の大会もあったが…
日本全国、しかもゴルフ場がある地方都市での開催が多いため、女子プロゴルフトーナメントでは副賞のコメは意外と定番なのだ。
開幕第8戦の『パナソニックオープンレディース』(千葉・浜野GC)では「市原市産米3俵」、翌週の『ワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップ』(茨城・茨城GC東コース)では「つくばみらい市産コシヒカリ1年分(3俵)」と2週連続でコメが副賞だった。
前年実績では、6月26日からの第16戦の『アース・モンダミンカップ』(千葉・カメリアヒルズCC)では「袖ケ浦産コシヒカリ袖ぴかり1年分(3俵)」、第20戦の『大東建託・いい部屋ネットレディス』(福岡・ザ、クイーンズヒルGC)では「糸島米100キロ」、第24戦の『ニトリレディス』(北海道・北海道CC大沼コース)では「ゆめぴりか1年分(3俵)」、第35戦の『伊藤園レディス』(千葉・グレートアイランド倶楽部)では『長南産コシヒカリ10俵』が副賞として贈られる。ツアー関係者が言う。
「昨年の開幕第2戦の『Vポイント×SMBCレディス』が鹿児島・鹿児島高牧CCで開催された時は、副賞として“姶良市米100俵(6トン)”が贈られた。今年は千葉・紫CCすみれコースで開催されたことで副賞からコメが消えたが、今年も副賞なら大きな話題になったのではないか」
女子ゴルフツアーでは、「ヤマハレプレジャーボート」(ダイキンオーキッドレディス)、「ヤマハグランドピアノ」(ヤマハレディースオープン葛城)、「ミニショベルカー」(CATレディース)、「TOTOウオシュレット一体型便器」(TOTOジャパンクラシック)、「神戸ビーフサーロイン部位1頭分」(サントリーレディスオープン)、「牛ロースステーキ1年分」(ニチレイレディス)、「飛騨牛10キロ」(ゴルフ5レディス)など豪華副賞が用意される。
「重機などは金額的には豪華だが、基本的にお世話になっているゴルフ場にプレゼントすることも多いという。コメのほうが実用性は高く、選手や近しい関係者に喜ばれているのではないか」(前出・ツアー関係者)
多くのトーナメントではベンツはじめ高級自動車が贈られるが、今年は“コメ”が一番の注目となっているという。プロ野球のオールスターゲームのMVPや敢闘選手賞に賞金が贈られるが、今年はコメが副賞で登場することになるのだろうか。
ちなみに、ゴルフの賞金と税金の関係などについては、関連記事『スポーツ選手と税金・経費の複雑すぎる線引き 「ゴルフは副賞にも税金」「相撲界で狙われた二子山部屋」』で詳細に解説している。