相続・贈与の際の注意点
金は相続や贈与の対象にもなるため、以下の点にも留意が必要です。
・相続税
相続発生時の時価で評価され、課税対象になります。自宅などで保管している金地金も申告の対象であり、評価は相続開始日の金価格で行われます。
・贈与税
年間110万円を超える贈与には、基礎控除を超えた部分に贈与税がかかります。現物で渡す場合は、贈与日や評価額を明記した記録を残すことが重要です。
金は「買うとき」だけでなく、「保有中」「売却時」「相続や贈与のとき」にも税制上の配慮が必要です。あらかじめ仕組みを理解しておくことで、資産としての金をより安心して活用することができます。
また、金を買う時期ですが、金が高値を更新するたびに「買ったほうがいいのかな」とモヤモヤするなら、今からスタートすることをおすすめします。
今回のまとめ
・金は長期的な資産分散に有効
・購入方法で税制が異なる点に注意
・相続・贈与時の評価と申告が重要
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。
個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん