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家計

【輸入冷凍食品の食品衛生法違反】輸入業者の苦悩「現地工場の製造工程表をチェックしても、現実と乖離しているケースも」…日本にいながらすべてを確認する難しさ

自衛策は「よく洗い、内部までしっかり加熱する」

 輸入冷凍食品の安全性を見極めるのは、最終的に口にする消費者自身でもある。自衛策はあるのか。消費者問題研究所代表の垣田達哉氏が言う。

「自宅で冷凍野菜や魚介類を使う際は、よく洗い、内部までしっかり加熱することでリスクを減らすことが可能です。表面に付着した細菌なら洗い流せますし、多くの農薬は加熱によってある程度、毒性を弱めることができます」

 あらかじめリスクがありそうな商品を避ける“目”を持つことも重要だと小倉氏は言う。

「電子レンジで調理する冷凍食品は加熱ムラが起こりやすく、細菌を死滅させるためには中心部までしっかり加熱する必要があります。また、冷凍しても死滅しないウイルスが存在するため、野菜や果物などは自然解凍で食べるのは避けたほうが安全です」

 家庭の食卓だけでなく、外食や弁当、惣菜などで輸入冷凍食品を口にする機会は誰にもある。身近な食品だからこそ、リスクには敏感でありたい。

 関連記事《【輸入冷凍食品の食品衛生法違反事例168件全リスト】韓国産チャンジャ、ベトナム産エビ、中国産ブロッコリーほか 輸入業者が明かす現地工場の杜撰な実態》では、輸入冷凍食品の食品衛生法違反事例について、全168件リストとともに詳細を解説している。

※週刊ポスト2025年6月27日・7月4日号

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