中華系ネイルサロンではさまざまなトラブルも(写真:イメージマート)
開業ハードルの低さやコロナ後のインバウンド需要の増加などから、近年、都内を中心に中国人オーナーや施術者による中華系ネイルサロンが急増している。真面目に経営している店舗がある反面、一部では杜撰な経営をしているケースもあり、さまざまなトラブルも目立つようになっているという。ユーザーからの声をもとに、増加する中華系ネイルサロンの実態を解き明かす。【前後編の後編】
サイトの写真とまったく違う雰囲気
先日、美容系の予約サイトから池袋にあるネイルサロンを予約した女性・Aさん(20代/大学生)は、次のようなトラブルを経験したと語る。
「いつも通っているネイルサロンの予約が取れず、急遽、予約サイトから池袋のネイルサロンを検索し『今日予約できるお店』を選びました。サイトに掲載された写真は、サロン店内がすごく素敵で清潔感があり、ネイルデザインの見本写真もよかった。担当スタッフさんを選ぶときに、全員日本人女性の名前だったので、ちょうど空きがあるスタッフさんを指名しました。
ところが、いざお店に入ると店内のスタッフさんが全員中国語で会話していたのです。担当者が出てきて、その方も明らかに中国人の方だった。『日本人を予約しましたが?』なんて言ったら失礼かなと思い、そのまま施術をしてもらうことに。サロン店内はあまり清潔感がなく、テーブルの上も爪の粉まみれ。洗濯物のタオルや雑巾のようなものも窓際に吊るされており、サイトの写真とまったく違う雰囲気でした。
また壁には大きなテレビがあり、中国語の恋愛ドラマのようなものが爆音で流れていて驚きました。せっかく高いお金を払ってリフレッシュに来たのに、裏切られたような気がしてショックでした。施術スピードがかなり早く、手際はよいのですが、正直かなり雑。日本人のサロンを装うのもよくないと思います」(Aさん)