墓じまいより改葬の方が負担が少ない
老後の先にある死を考えると、墓や葬儀についても思いを巡らせておく必要がある。
子供や孫に迷惑をかけないように、自分の代で「墓じまい」をしようとする人も増えているが、寺や親族との思わぬトラブルや、数百万円単位の想定外の出費になることも。必ずしも墓をしまう必要はなく、「墓の形を変えて残す」という選択肢もある。
遺骨を別の場所に移す「改葬」ならば、墓石などはそのままに年間数千~数万円の維持費のみを支払い、樹木葬や永代供養墓に切り替えることも可能。そうすれば、子供や孫の負担も軽減される。
また、葬儀のために大きな額のお金を貯めておく必要もない。自治体によっては葬儀費用の助成があるケースも多く、近年は“小さな葬儀”も一般化してきており、通夜、告別式を行わず、火葬のみの直葬が手頃だと、選択する人が増えている。
※女性セブン2025年7月3・10日号