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「都議は年収1418万円、参院議員は年収2181万円…」オバ記者が“選挙はダルい”と話す身近な人たちに「議員の報酬」を吹聴するようになった経緯

候補者ってマイクを握ると丸裸

 実は私、昔から街頭演説好きでね。「ちょっとだけ」のつもりで足を止めると、ついつい足が棒になるの。生涯、この党に票を入れることはないな、と思う党でも聴けるだけ聴くよ。

 というのも、候補者ってマイクを握ると丸裸。口に出さないことまでよく伝わってくるからなの。たとえば、同じことを繰り返し話す人=話すことがないんだな、とわかるし、ほかの候補者の悪口を言う人=仕事してないんだな、と思う。言葉の抑揚が変な人=耳悪い? この人、歌、ヘタかも、とかね。あと、自分の後ろ盾を褒めちぎる=票を分けてもらってるんだな、とか。

 それから、スマホで写真撮るときの反転モードじゃないけど、自分の真後ろや左右の聴衆に目を向けても面白いよ。街頭演説を聴き続けてわかったんだけど、候補者のキャラクターとそれを聴いてる聴衆のキャラってよく似ているのよ。もちろん、その街の雰囲気によって違ってくるけど“色味”は一緒。

 なんて話を40代の子育てママのH美に話したら、「え~、選挙ってダルくないっすか。自分が一票を入れても当選するとは限らないし」と言うの。彼女のママ友のT子は「だから私は当選しそうな人に投票するのよ。そうしたら当選、バンザ~イってできるじゃない」だって。この2人に、当選議員がいくらもらうか話した途端、「マジ! あり得なくね!」と一瞬で本気モードになった。

 と、そんなわけで先日からヒマさえあれば街頭演説を聴きに回り、身近な人には「議員の報酬おいくら万円」を吹聴し、最近は寝る前に推しとダメ候補者のSNSサーフィン。というのも、昨今の傾向で私のスマホには、推しはますます清く正しく美しく、ダメ候補者はますますゲスく悪く醜いことを伝えようとする動画がこれでもかというほど表示されるから、その中和をはかり出したのよ。両方見るとよく眠れるんだよね。ヘンタイ?かも(笑い)。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2025年7月3・10日号

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