自宅出張型サービスで需要が高まる女性スタッフ(イメージ)
不用品買取やエアコン清掃など、スタッフが自宅に訪問する自宅出張型サービス。近年その案内で目にすることが増えたのが「女性スタッフ対応」というフレーズだ。訪問者や作業者が女性であることを、なぜ積極的に掲げるようになったのだろうか。自宅出張型サービスで「女性スタッフ対応」が可能な企業に、その背景を聞いてみた。
「誰が来るのかわからない」という不安
総合買取サービス「福ちゃん」を運営するREGATEは、2021年6月から女性客限定のサービスとして『出張買取レディースプラン』をスタート。代表取締役・福島道子氏によれば、「現場の声を聞いた社内の女性チームが、『同じ女性の視点で、安心してご利用いただけるサービスを作ろう』と立ち上げた」もの。受付、訪問、アフターフォローまで、すべて女性スタッフが対応する。
レディースプランの利用者数は増えているのか。REGATEによると、2024年は前年比192%と絶好調だ。
「単身女性やご高齢の女性など、訪問対応に対して不安を感じやすいお客様から『女性スタッフの方が安心できる』という声をよくいただきます」(福島氏、以下「」内同)
出張買取に不安を感じやすい理由の一つとして、福島氏は「知らない人を家に上げることへの抵抗感」を挙げる。
「出張買取というサービスは、お客様のご自宅に上がるという特性上、『誰が来るのかわからない』という不安を抱かれやすく、特に女性のお客様にとって心理的ハードルが高い側面があります」