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家計

《むしろ高級スーパーがお買い得?》物価高で「コンビニ離れ」するようになった消費者の買い物心理の変化 「どうせお金を払うなら満足度を重視したい」

「コンビニで済ます」よりも、「カフェ」で落ち着いて食事

 おにぎりだけでなく、サンドイッチやスイーツでも同様の感覚を持つ人はいるようだ。PR代理店勤務の30代女性・Bさんは、以前は通勤時にコンビニで朝食や昼食を買っていたが、最近はその習慣がなくなったと明かす。

「コンビニのサンドイッチが高くなり、300円台が普通になってきました。そうなるとパン屋さんのパンを買うとか、ハンバーガーを買ったほうがいいかなとか考えてしまって……」

 Bさんが言うように、コンビニのサンドイッチは300円台も当たり前になった。ハムサンドイッチを例にとると、セブン-イレブンは「ジューシーハムサンド」(313円)、ファミリマートは「ジューシーハムサンド」(320円)、ローソンは「ハムサンド」(343円)といった具合である。さらに具材の種類やボリュームが増えた商品は、400円台半ばを突破した。たとえばセブン-イレブンの「ベーコン・レタス・トマト」は453円だ。

 さらに冷たい飲み物が恋しくなる季節、アイスコーヒーも値上げが進んでいる。セブン‐イレブンは7月7日から、「セブンカフェ アイスコーヒーR」は120円から140円に、「セブンカフェ アイスコーヒーL」は195円から232円に価格を改定する。スイーツの値上がりも相まって、Bさんのコンビニ利用は「激減」しているという。

「コンビニスイーツも以前は150~180円くらいで買えていましたが、今は300円くらいが普通。ちょっとお金を足してハーゲンダッツやデパ地下のスイーツを買ったほうが満足度が高い気がしてしまい、すっかりコンビニから足が遠のいてしまいました」(Bさん)

コンビニよりも成城石井を選ぶようになった

 高級スーパーでの買い物頻度が増えた人もいる。不動産会社勤務の30代女性・Cさんは、「成城石井のお惣菜やスイーツを選ぶようになった自分に驚いています」と話す。

「コンビニ弁当が600~700円くらいする時代になると、高級スーパーと言われてきた成城石井がむしろお買い得に見えるようになってきました。コンビニとほぼ同価格帯で、成城石井はパスタや麺類、サラダなど食べたくなるようなお弁当やお惣菜がたくさんあるし、こまめに割引シールを貼ってくれるので、チェックしがいがあるんです」

 そんなCさんは、「物価高が始まった頃と今では、買い物の感覚が変わりました」と語る。

「最初は安さを求めていたけれど、もともと安かったものがどんどん高くなっているので、多少値段上がっても“ちょっといいもの”を買うようになりました。もうなんでも安く手に入れるのは難しいですからね。それなら我慢してがっかりするよりも、満足度を重視するようになりました」(Cさん)

 値上げのニュースが続く生活の中で、消費者は「どうせお金を出す必要があるなら、満足度を重視する」という心理が働くようになってきているようだ。

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