株式市場が不安定の仲で注目される安定性
今のJ-REIT市場は、まだまだ「お得」な状態にあると見られています。6月末時点では、投資家が受け取る年あたりの分配金の利回りは4.92%と高め。10年国債の利回りと比べても約3.5%高く、J-REITの方が魅力的に映ります。また、REITが持っている不動産の価値に比べて、REITの価格はまだ割安なままで、理論的にも“買い時”といえる状況です。
さらに、REITが保有する不動産の価値も上がっており、東京中心部のオフィスの空室率は3.56%まで下がりました。賃料も1年前と比べて4%以上上がり、毎月しっかりと収益が出ていることが分かります。
土地の値段も上がっており、不動産市場全体が堅調なことも、REITにとってプラスです。関税問題などで、株式市場が不安定な中で、安定した収益が見込めるREITは、引き続き注目されるのではないでしょうか?
今回のまとめ
・REIT指数が好調、TOPIXを大きく上回るパフォーマンス
・低金利継続と買い手増加で市場回復
・利回り高く安定感もあり今後も注目
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。
個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん