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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

《活気づくJ-REIT市場》配当分も含めるとTOPIXを大きく上回る上昇率、低金利継続や不動産市場の好調さを背景とする高い利回りに投資家から熱視線

低迷していたREIT指数が上昇している(イメージ)

低迷していたREIT指数が上昇している(イメージ)

 東証REIT指数が、7月7日に1年2ヶ月ぶりに1800台を回復した。その背景や、今後の見通しはどのようなものか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第151回は、不動産投資信託「REIT(リート)」について。

 * * *
 今年に入って、J-REITが活気づいているのは、以前、この連載でお伝えしました。その流れは下期に入った現在も堅調で、7月7日には、東証REIT指数が1年2ヶ月ぶりに1800台を回復しました。配当分を含めると、年初から約10%も上がっており、TOPIXの上昇率2.4%を大きく上回っています。

なぜREITが上昇しているのか?

 まず最初に、REITの収益性を左右する金利が安定していることです。日本銀行が急な利上げをしない方針を示していることで、J-REITにとって有利な低金利の環境がしばらく続きそうです。さらに、政府もREITを応援していて、「骨太の方針」では今後の需要拡大の期待が大きいデータセンターをREITに取り入れるよう後押ししています。

 そのような環境下で、REITの買い手が増えてきました。2024年まではREITを売る動きが続いていましたが、2025年に入ってからは、海外の投資家が買いに転じ、国内の投資信託も久しぶりに買い始めました。これによって「売りが多すぎる」という不安が減っています。

 また、REITの運用会社も積極的です。不動産を売って得た利益を投資家に還元する動きが広がっており、こうした前向きな姿勢が市場から評価されています。

次のページ:株式市場が不安定の仲で注目される安定性

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