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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

長期金利が17年ぶりの高水準になった背景を読み解く 住宅ローン・預金金利・企業の設備投資・株式市場…金利上昇の暮らしや経済への影響は

金利が上がるとどうなるの?

 では、金利が上がると私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか。

 まず、住宅ローンや企業の借入金の金利が上がる可能性があります。今までよりも「お金を借りるコスト」が増えることで、家を買ったり、企業が設備投資をしたりする動きが鈍くなるかもしれません。

 一方で、預金の利息も上がる期待があります。ただし、銀行の対応には時間がかかるため、すぐに利息が上昇するわけではありません。

 国にとっても問題があります。金利が上がると、国債の利払い(借金の利子)も増えるため、財政負担が大きくなります。今後、国の予算や増税議論にも影響を与える可能性があります。

 全体として、金利の上昇は経済にブレーキをかける効果があります。景気過熱を抑える一方で、行き過ぎると消費や投資が落ち込み、逆に不況を招くこともあります。そのため極度な金利上昇は、株式市場にとってもネガティブな材料になります。

今後の注目点は?

 今回の金利上昇は、関税交渉の進展や日銀の政策、そして政局の動向など、さまざまな要素が絡み合って起きたものです。今後もこれらの要因に注目しながら、金利の動きを見ていくことが大切です。金利はニュースの中では難しく見えますが、私たちの暮らしと密接につながっています。今後の動向にもぜひ注目してみてください。

今回のまとめ

・長期金利が17年ぶりの高水準に上昇
・関税緩和や政局不安が金利を押し上げ
・金利上昇は生活や景気に広く影響する

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん

個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん

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