予定していた「遠征」がキャンセルになるのは痛い(イメージ)
推し活ブームが続く中、推しに会うために国内や海外に“遠征”する人も珍しくなくなった。だが、イベント中止や地震や台風といった予期せぬ災害で、予約していた宿泊施設や交通手段へのキャンセル料が発生し、自己負担に追い込まれるケースもある。
そうした推し活などでの「遠征リスク」に向き合ったのが、損害保険ジャパン株式会社の子会社・Mysurance(マイシュアランス)が今年3月にリリースした「推し活キャンセル保険」。キャンセルにともなう費用を補償する内容で、SNSでは「ありがたい」との声もあがる。実際の推し活遠征の実情を探るとともに、Mysurance担当者に同保険の開発背景や思いについて話を聞いた。
「K-POPイベントで韓国行きの飛行機が遅延」
広告代理店に勤務する30代女性・Aさんは日本の女性アイドルを中心に、舞台・ミュージカル、韓国の男性アイドルグループのファン。せっせと遠征にでかける日々では、遭遇するトラブルの数も多い。
「韓国行きの飛行機が遅延して、イベントの時間に間に合わなかったことがあります。台風の影響でイベントが中止になったこともありますね。当日に公演中止というパターンもあります。先方事情によるものはチケット代が返金されますが、飛行機代とホテル代のキャンセル費用はかかってしまうんです。遠征を決めているのはこちらなんだから、仕方ないのですが……」