Aさんのマンホールカードコレクションの一部
近年、人気が高まっている「マンホールカード」。全国各地にあるマンホールの鉄蓋のデザインをカード化したもので、2016年4月に第1弾が配布されてから、2025年8月時点で第26弾までが登場。シリーズ累計で747自治体から1189種類のカードが配布されている。
マンホールカードは各地の観光案内所や下水道関連施設で無料配布されており、旅の思い出に集める人もいれば、マンホールカードのコレクション自体が目的でその地を訪れる人も少なくない。無料で入手できるため、“安上がりな趣味”として楽しんでいる人も多いようだ。実際のコレクターたちの声からその魅力を探ってみよう。
カードだけでなく実物のマンホールも
都内に住む会社員・Aさん(30代女性)は、もともと国内を1人で旅するのが趣味。各地でマンホールカードを配布しているのを知り、行った先々でもらっていたら、いつの間にかマンホールカードを配布している土地ばかりを旅行先に選ぶようになっていたという。
「コレクション癖もあって、マンホールカード集めにハマっています。旅行先を決めるのも、マンホールカードを配布しているかどうかがポイント。旅先では観光案内所などでマンホールカードをもらい、そのカードを持って実際にそのマンホールが設置してある場所まで行き、カードと実物のマンホールを一緒に写真に撮る、という感じです」(Aさん)
1日に複数枚のカードを入手し、それぞれ実物のマンホールを回ることもあるという。
「現地ではレンタルサイクルで移動して複数のマンホールを回り、それだけでほぼ1日が潰れてしまうこともあります。マンホールカード集めの大きなメリットは、あまりお金がかからないこと。有名な観光地を巡るわけではないけど、その土地の雰囲気を楽しむことができ、充実した時間を過ごせます」(Aさん)
昨今、日本各地の有名観光地は訪日外国人観光客で賑わい、オーバーツーリズムの問題も勃発している。そうしたなかでマンホールカード集めは、オーバーツーリズムとは無縁だ。
「観光スポットがほとんどないような土地でも、マンホールカードは配布していることも多いんです。逆にマンホールカードを配布していなかったら、一生降り立たなかったかもしれない駅もある。人混みと無縁で、快適な国内旅行として、マンホールカード集めは最高です」(Aさん)