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田代尚機のチャイナ・リサーチ
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《AI相場でNYダウは最高値》米中で進むデータセンター投資競争 エヌビディアは同事業が全体売上高の約9割に、中国でもアリババ・テンセントの投資が急拡大

エヌビディアはデータセンター事業が業績を牽引(Getty Images)

エヌビディアはデータセンター事業が業績を牽引(Getty Images)

 中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。株式市場を牽引するAI関連サービスの発展と、それに伴う米中のデータセンターへの設備投資についてレポートする。

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 景気の下振れ懸念が強まる中、NYダウは9日、過去最高値を更新した。短期的にみれば利下げ期待の高まりが株価上昇の要因なのだろうが、長期的にみればAIの進化が主導する産業革命がかつてない大きなインパクトを世界経済に与えるだろうと予想する強気派の存在が大きいのではなかろうか。

 エヌビディアの2025年5~7月期業績は、56%増収、59%増益となった。全体の売上高の88%を占めるデータセンター事業が56%増収と業績を牽引している。同社のAI半導体はサーバーなどに組み込まれ、最終的にはマイクロソフト、メタ、アルファベット、アマゾンといったAI開発企業、クラウド事業者などに届けられる。

 AI関連サービスは将来、膨大な需要があると彼らは信じて疑わない。マッキンゼーは、データセンターシステムの市場規模について、2024年10月時点で、2030年まで年率19~22%の増加が続き、その需要量は2023年時点と比べ3倍以上の規模に達すると予想している(6月4日、JETRO地域・分析レポートより)。ただ、中国業務に関する不透明感、高すぎた期待の修正などからエヌビディアの株価は足元で調整気味である。AI相場を牽引する代表銘柄なので、同社の株価回復が強気相場継続の条件となりそうだ。

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